OpenAIについて、「IPO申請したって本当?」「もう株は買えるの?」「上場はいつ?」と気になっている人は多いです。
実際、OpenAIは2026年6月にIPO(新規株式公開)の申請を発表しました。ただし、上場時期は未定で、一般の個人投資家が今すぐ買える段階ではありません。
さらに、Claude(クロード)の親会社Anthropic(アンソロピック)の上場準備や、州による初の提訴など、AI業界では“期待とリスク”の両方が一気に動いています。
そこでこの記事では、OpenAIは本当に上場するのか、株はいつ買えるのか、企業価値や今後のポイントまでを、できるだけわかりやすく整理します。
OpenAIがIPO申請を発表!上場時期は未定

OpenAIは2026年6月、米証券取引委員会(SEC)にIPO(新規株式公開)を申請したと発表しました。
「ChatGPT」を運営するOpenAIが、ついに上場へ向けて正式に動き出した形です。
ただし、現時点では上場時期は未定とされており、売り出し株数や価格などの詳細も明らかになっていません。
そのため、「もうOpenAI株が買える」と思われがちですが、一般の個人投資家が今すぐ普通に購入できる段階ではありません。
一方で、企業価値は日本円で約136兆円規模とも報じられており、Anthropic(アンソロピック)やSpaceXなど、AI・テック企業の大型IPOへの期待も一気に高まっています。
つまり、OpenAIは「上場するかもしれない会社」から、“実際に上場へ動き始めた会社”へと段階が変わったと言えそうです。
OpenAIは上場(IPO)している?今の状況を先に確認

結論から言うと、OpenAIは2026年4月時点でも非上場です。
非上場とは、まだ証券取引所に上場しておらず、私たちが普段使う証券会社の口座から普通に買える株ではないという意味です。
IPOの具体的な日程も、現時点で公式には発表されていません。
ここでいうIPO(新規株式公開)とは、会社が初めて株式市場に出て、一般の投資家もその株を買えるようになることです。
つまり今のOpenAIは、注目はされているけれど、まだ一般の個人投資家が普通に買える段階ではないというのが正確です。
OpenAIがIPO申請に動いた理由
「まだ上場していない」のに、なぜここまでIPO観測が強いのか。
理由は、単なる噂ではなく、それっぽく見える材料がいくつか出ているからです。
大型の資金調達をしているから
OpenAIは直近の公式発表で、1220億ドルの資金調達(約18兆円)を発表しています。
あわせて、OpenAIは月間20億ドル(約3,000億円)の売上、そして週次10億人に近い利用規模に迫っていると説明しています。
ここまで規模が大きくなると、市場では「いよいよ上場が近いのでは」と見られやすくなります。
会社の形を整理しているから
OpenAIは2025年5月に、現在の営利部門をPBC(Public Benefit Corporation)へ移行する方針を公表しています。
PBCとは、株主の利益だけでなく、社会的な目的も考える会社形態のことです。
少し難しく聞こえますが、要するに「今の複雑な仕組みを、より普通の会社に近い形へ整理しようとしている」と考えるとわかりやすいです。
しかもOpenAIは、非営利組織が引き続き全体をコントロールするとも説明しています。
資金調達の条件に“会社再編”が絡んでいるから
SoftBankの公式発表では、2025年のOpenAI向け投資は最大400億ドル(約6兆円)で、そのうち後半部分は、2025年末までに一定の再編条件を満たすことが前提とされています。
さらに、SoftBankの取得する権利は、IPOやgo-public transaction(公開市場に出る取引)で普通株に転換される仕組みが書かれています。
このため市場では、「少なくとも上場できる形に近づける動きは進んでいる」と見られています。
ただし、ここは大事です。
“上場準備っぽい材料がある”ことと、“今年上場が確定している”ことは別です。
今の正しい言い方は、IPO観測は強いが、日程は未確定です。
Claudeの親Anthropic上場準備でOpenAI上場観測が再燃
Anthropic has confidentially submitted a draft S-1 registration statement to the Securities and Exchange Commission.
— Anthropic (@AnthropicAI) June 1, 2026
Pending completion of SEC review, this gives us the option to pursue an initial public offering.
Read more: https://t.co/onGZAhRLvD
Anthropicは公式Xで、米証券取引委員会(SEC)にIPOのための書類を非公開で提出したと発表しています。
投稿では、SECの審査が完了すれば、新規株式公開(IPO)を進める選択肢が得られると説明されています。
簡単に言うと、「明日すぐ上場する」という話ではなく、上場に向けた準備が正式に始まった段階ということです。
Anthropicは、AIチャットボット「Claude」を展開する企業で、OpenAIのChatGPTと並ぶ生成AI企業として注目されています。
そのため、「Anthropicが上場するなら、OpenAIはどうなるのか?」という見方が一気に強まっています。
さらにReutersでは、OpenAIもIPOに向けた非公開申請を準備していると報じられています。
ただし、現時点でOpenAI側から正式な上場発表は出ていません。
つまり、今起きているのは「OpenAIの上場が決まった」という話ではなく、AI企業の上場レースが本格化し、OpenAIにも市場の期待が集まっている段階です。
特に注目されているのは、SpaceX、OpenAI、Anthropicの3社です。
Reutersでは、この3社が上場した場合、合計で約3兆ドル規模、日本円で約450兆円規模の市場価値になる可能性があると報じられています。
金額が大きすぎて分かりにくいですが、要するに「AI企業の上場が、株式市場全体を動かすほどの巨大イベントになるかもしれない」ということです。
ただし、期待が大きい一方で、利益がまだ安定しているとは限らない点には注意が必要です。
上場すれば誰でも株を買える可能性は広がりますが、その分、決算や利益、成長性も厳しく見られるようになります。
そのため、一般の投資家が今確認しておきたいのは、OpenAI株を直接買えるかどうかだけではありません。
OpenAIに出資している企業や、AIインフラに関わる企業など、周辺の動きもあわせて見ておく必要がありそうです。
さらに2026年6月には、ReutersがOpenAIが「ChatGPT」の大幅刷新を計画していると報じています。
報道では、プログラム作成機能や、人の代わりに作業をこなす機能を備えた「スーパーアプリ」のような方向を目指しているとされています。
背景には、Anthropicとの競争激化に加え、将来的な上場を見据え、収益性の高い法人向け市場を強化する狙いもあるとみられています。
つまり、OpenAIは訴訟リスクがある一方で、上場を意識したとみられる事業拡大や収益強化も進めている段階と言えそうです。
AnthropicとOpenAIで明暗?上場期待と訴訟リスク
Anthropicが上場準備を進める一方で、OpenAIには別のリスクも出ています。
米フロリダ州は2026年6月、OpenAIとサム・アルトマンCEOを提訴したと報じられています。
個人や遺族による訴訟は以前からありましたが、米国の州がOpenAIを提訴するのは初めてと報じられています。
OpenAIにとっては、単なる個別の訴訟ではなく、公的機関から安全性を問われる段階に入ったとも受け取れます。
問題視されているのは、ChatGPTが未成年に有害な情報を与えた可能性や、子どもの安全対策が十分だったのかという点です。
つまり、Anthropicには「上場へ向かう追い風」が見える一方で、OpenAIには「規制や訴訟への対応」という影も出てきています。
もちろん、現時点でOpenAI側の責任が確定したわけではありません。
ただ、OpenAIの上場観測を見るうえでは、評価額や出資企業だけでなく、こうした法的リスクも無視できない状況になってきたと言えそうです。
OpenAIがもし上場を目指している場合、今回の訴訟が将来の株価や企業価値に影響する可能性はあるのでしょうか。
現時点では、影響が出ると断定することはできません。
ただ、一般的に上場前の企業は、成長性だけでなく「リスク」も強く見られる傾向があります。
一方で、Anthropicのように上場準備が順調に進めば、「AIブームの中心企業」として期待が集まり、企業価値が押し上げられる可能性もあります。
そのため、もしOpenAIが今後IPOへ進む場合は、AI市場への期待だけでなく、今回のような州との訴訟問題がどう着地するのかも、価格に影響するポイントになってきそうです。
特に投資家は、「すごい技術があるか」だけではなく、「安心して成長できる会社なのか」を見ているとも言われています。
同じAI業界でも、Anthropicが上場準備で追い風を受ける一方、OpenAIは州による初の提訴という課題が浮上し、同じタイミングで明暗が分かれる出来事になったとも言えそうです。
OpenAIの株は今買える?株主になるには?
まだ上場してないので、今すぐ、OpenAIの株を証券口座で買うことはできません。
未上場企業の株は、一部の大口投資家、機関投資家、既存株主、従業員向けの取引など、かなり限られた世界で動くことがありますが、一般の個人投資家が「SBI証券や楽天証券で買う」ような形では基本的に入れません。
株主になる方法は2つだけ
初心者向けにかなり単純化すると、OpenAIの株主になる道は今のところ次の2つです。
1つ目は、IPO後に買うこと。
これが一番現実的です。上場すれば、証券会社を通じて買える可能性が出ます。
2つ目は、OpenAIに深く関わる会社の株を持つこと。
これは厳密にはOpenAIの株主になるわけではありませんが、OpenAIの成長で恩恵を受けやすい会社に投資するという考え方です。
つまり、今の段階では「OpenAIそのものはまだ買えない」「でも関連企業を通じて間接的に見ることはできる」
この理解で十分です。
OpenAIの株価はいくらになりそう?
ここは一番気になる人が多いですが、先に結論を言います。
まだ、上場していないOpenAIの株価”は不明です。
今あるのは、あくまで企業価値(会社全体の評価)です。OpenAIは公式発表で、今回の大型資金調達により8520億ドル(約130兆円)の企業価値に達したとしています。
ただし、企業価値=1株の値段ではありません。
1株の価格は、上場時に「株を何株に分けるか」で見え方が大きく変わります。
たとえば、同じ大きな会社でも、以下のような点で上場方法は異なります。
- 1株を高く見せる設計
- 1株を買いやすい価格に細かく分ける設計
この違いで、見た目の株価はかなり変わります。
Amazonも過去に株式分割をして、1株の見た目が買いやすくなりましたが、あれは会社の価値が急に小さくなったわけではなく、株を細かく分けただけです。
なので、OpenAIの将来の1株価格については、今の段階では断定不可です。
言えるのは、巨大企業価値だから1株が必ず何十万円になる、とは限らないということだけです。
ソフトバンク株を持っている人は恩恵を受ける?
これは多くの人が気になるところです。
結論から言うと、OpenAI株がまだ直接買えない今、SoftBank株を通じて間接的な恩恵を期待する見方はあります。
SoftBankは公式に、2025年3月末にOpenAIへ最大400億ドル(約6兆円)を投資する契約を発表しています。
さらにReutersでは、SoftBankがOpenAI関連の持分を約11%規模まで高める可能性も報じられています。
そのため、「OpenAIが成長すればSoftBankにも恩恵があるのでは?」と考える人が増えています。
ただし、ここは勘違いしやすいポイントです。
SoftBank株を持てば、そのままOpenAI株を持ったのと同じ、という話ではありません。
あくまで、OpenAIに出資している関連企業として、間接的に影響を受ける可能性があるという位置づけです。
また、SoftBankの株価はOpenAIだけで決まるわけではありません。
・OpenAIの成長や評価額
・借入や資金繰り
・ほかの投資先の状況
・金利や相場全体
Reutersでは、SoftBankについてOpenAIへの大型投資の一方で、資金負担や集中リスクも抱えると報じられています。
つまり、OpenAIの恩恵を受ける可能性はあるものの、自動的に得をする話ではないという見方が現実的かもしれません。
ソフトバンク以外でOpenAI関連として注目される企業は?
本命は、やはりMicrosoftです。
OpenAIとMicrosoftは2019年以降、研究・開発・製品で深く協力してきたと両社が共同声明で説明しています。2026年2月の共同声明でも、両社は深い技術統合と長期的な協業を続けていると明言しています。
初心者向けに超ざっくり言うと、MicrosoftはOpenAIと「お金」だけでなく、「技術」と「販売ルート」でもつながっている会社です。
そのため、OpenAIが伸びれば、Microsoft側にも以下の点で影響を受けやすい構造にあります。
- Azureなどクラウド需要
- 企業向けAIサービス需要
- OpenAI連携製品の利用拡大
ただし、こちらもSoftBankと同じで、OpenAIが好調ならMicrosoft株が必ず上がるとは言えません。
Microsoftは規模が大きすぎるので、OpenAIは重要材料の1つですが、それだけで全部が決まるわけではありません。
OpenAIの将来性は何で決まる?株価に影響しやすい4つのポイント
ここは、株の専門家向けではなく、初心者向けにかなりわかりやすく言います。
OpenAIの評価を左右しやすいのは、結局この3つです。
1. ユーザーが減るのか、まだ強いのか
SNSでは「もうGPTは終わり」「今はClaudeの時代」みたいな強い声も見かけます。
でも、OpenAI自身は現在週次10億人に近い利用規模と、各社報道では、OpenAIの月間売上は20億ドル(約3,000億円)規模に達しているとされています。
またSimilarweb(アクセス推計データ)でも、chatgpt.comは2026年2月のAI Chatbots and Tools(対話型AIツール)カテゴリで世界1位とされています。
つまり、競争が激しくなっているのは事実でも、ChatGPTの土台がすぐ崩れるとまでは言い切れない状況です。
2. ちゃんと稼げるのか
OpenAIは売上を急拡大させています。これは強い材料です。
ただ、AIは計算コストが重いビジネスでもあります。
計算コストとは、AIを動かすためのサーバーや半導体、電力などにかかるお金のことです。
利用者が増えても、そのぶんコストも膨らむので、売上が増える=すぐ大きく儲かるとは限りません。
3. 競争に負けないか
AI業界では、OpenAIだけでなく、Anthropic、Google、Microsoft自身の独自モデルなど、競争相手がかなり増えています。
それでも、少なくとも今の時点では、OpenAIはまだ巨大な利用基盤と資金力を持つ中心プレイヤーです。
だからこそ、株やIPOへの関心も強いままです。
4.企業向けサービスがどこまで伸びるか
OpenAIの将来性を見るうえで、ChatGPTだけを見て判断するのは少し難しそうです。
実際には、個人向けサービスだけでなく、企業向けの仕組みも広がっています。
OpenAIには、企業がAI機能を自社サービスへ組み込める「API」や、音声を文字起こしできる「Whisper」と呼ばれる技術があります。
たとえば、会議の文字起こし、カスタマーサポート、自社アプリへのAI導入など、企業利用が広がれば、OpenAIの収益源も増えていく可能性があります。
そのため市場では、「ChatGPT人気が続くか」だけではなく、「企業向けAIがどこまで広がるか」も、将来的な企業価値を左右するポイントとして見られているようです。
結局、OpenAI株で今わかっていること
ここまでを、頭に入りやすい形で整理するとこうです。
- OpenAIはまだ非上場
- IPOの日程は公式未発表
- でも大型資金調達と組織再編で、上場観測は強い
- 今は一般の個人投資家が普通に買える株ではない
- 関連株として見るなら、SoftBankやMicrosoftが有力
- SNSで“GPT終了”と言われても、実利用ベースではまだ強い
つまり今のOpenAIは、「まだ買えないけれど、無視できない」この一言がいちばん近いです。
まとめ
OpenAI株は依然として注目度が高く、2026年6月にはIPO申請を発表しました。
ただし、現時点では上場時期は未定で、一般の個人投資家が普通に買える段階ではありません。
一方で、Claude(クロード)の親会社Anthropicが上場準備を進めるなど、AI企業全体の上場期待は一気に強まっています。
ただ、OpenAIには米国の州による初の提訴という新たなリスクも出てきました。
そのため、今後OpenAI株を見るうえでは、
・AI市場への期待
・利益を安定して出せるか
・規制や訴訟リスク
・MicrosoftやSoftBankなど関連企業との関係
このあたりが価格に影響するポイントになってきそうです。
焦って「もう買える」と思い込むより、IPO申請後にどこまで動くのかを整理しながら見ることが大切かもしれません。

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