2026年10月5日、漫画『満州アヘンスクワッド』が約11か月ぶりに連載を再開し、アニメ化も発表されました。
しかし、今回の再開号には、2025年11月に37歳で亡くなった作画担当・鹿子(しかこ)さんの最後の原稿が掲載されています。
鹿子さんが最期まで描き続けた11ページ。
死因や闘病の経緯、未完成だった原稿がどのように仕上げられたのか。そして、後任を引き受けたツルシマさんとの関係を見ていきます。
満州アヘンスクワッド鹿子の死因は?37歳で死去
鹿子さんの死因は、脈絡膜悪性黒色腫(みゃくらくまくあくせいこくしょくしゅ)です。
2025年11月8日に37歳で亡くなったことが、同年12月22日に『ヤングマガジン』編集部から発表されました。
脈絡膜悪性黒色腫とは、眼球内部の脈絡膜に発生する希少ながんの一種です。
鹿子さんは以前から闘病を続けており、2025年10月27日には、前年末に他の臓器への転移が確認されていたことを公表していました。
それまで治療と漫画制作を両立させていましたが、治療に専念するため、作品を不定期連載に変更すると報告。
しかし、その発表からわずか12日後、帰らぬ人となりました。
【読者のみなさまへ 大切なお知らせ】 『満州アヘンスクワッド』の漫画担当である鹿子先生が2025年11月8日に脈絡膜悪性黒色腫のためご逝去されました。37歳でした。 鹿子先生の素晴らしいご活躍に感謝と敬意を表すると共に、心よりご冥福をお祈りいたします。 2025年12月22日 ヤングマガジン編集部 https://t.co/ZlEeXSw8x2
— 【公式】『満州アヘンスクワッド』@連載再開&アニメ化決定! (@manshu_ym) December 21, 2025
鹿子が最期まで描いた11ページ!未完成の原稿はどうなった?
今回の連載再開で特に注目したいのが、鹿子さんが亡くなる前に残した第216話『突撃』です。
実は、この回は当初16ページで構成される予定でした。
ところが、鹿子さんが生前に描き上げていたのは11ページ。
その11ページを無駄にせず読者へ届けるため、原作者の門馬司さんが第12ページを新たに構成し直しました。
人物が登場しないページとし、鹿子さんとともに制作してきたアシスタントたちが背景を担当。
本来16ページだった第216話は、鹿子さんの遺した11ページを含む全12ページとして完成しました。
そして、2026年10月5日発売の『週刊ヤングマガジン』45号に掲載されています。
続く第217話『悪』からは、後任のツルシマさんが作画を担当。
同じ号に、鹿子さんの最後の原稿と、作品を引き継ぐツルシマさんの最初の原稿が並ぶことになりました。
後任ツルシマは誰?鹿子とはキングダム時代の兄弟子
鹿子さんの後任となったのは、漫画家のツルシマさんです。
実は、まったく縁のない作家が選ばれたわけではありません。
ツルシマさんは、『キングダム』の原泰久さんのもとでアシスタントをしていた頃の鹿子さんの兄弟子です。
ツルシマさんは今回のコメントで、2人の出会いが『キングダム』の制作現場だったことを明かしています。
当時は仕事場に泊まり込み、漫画制作だけでなく、ゲームやテレビを楽しむ時間も共有していたそうです。
鹿子さんを弟のような存在だったと振り返っており、単なる仕事仲間を超えた関係だったことが伝わってきます。
なぜツルシマが後任を引き受けた?
ツルシマさんは、最初から快諾したわけではありませんでした。
大切な後輩を失った悲しみが深く、鹿子さんと多くの関係者が築き上げた作品に、自分が手を加えることへの葛藤もあったといいます。
それでも、編集部から返答を待ってもらう時間を与えられ、考え抜いた末に決断しました。
亡くなった鹿子さんが実現したかったことを、少しでも手助けしたい。
その思いから後任を引き受け、筆を取ることになったのです。
作品公式Xでも、鹿子さんの遺志を引き継いだ新体制での連載再開が発表されています。
【読者のみなさまへ 連載再開のお知らせ】 次号10月5日(月)発売のヤングマガジン45号より 『#満州アヘンスクワッド』の連載を再開いたします。 鹿子先生の意志を引き継ぎ新体制となりました『満州アヘンスクワッド』を引き続きご愛読いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 https://t.co/prxeIsVUSN
— 【公式】『満州アヘンスクワッド』@連載再開&アニメ化決定! (@manshu_ym) September 27, 2026
なぜ連載は終了しなかった?鹿子が生前に残した願い
作者が亡くなった作品を、別の漫画家が引き継ぐ。
今回の連載再開は、編集部だけの判断で決められたものではありませんでした。
鹿子さん自身が生前、自分に何かあった場合は、代わりの作画担当者を立てて物語を完結させてほしいという願いを残していたのです。

さらに『キングダム』の原泰久さんによると、鹿子さんは生前、後任を同作の制作に関わった仲間に託したいという思いも口にしていたそうです。
その願いを受け、兄弟子のツルシマさんが引き継ぐことになりました。
原作者の門馬司さんも、鹿子さんが亡くなった後、一時は茫然自失となっていたことを明かしています。
それでも、2人で作り上げた作品を何としても完成させたいという気持ちに至ったといいます。
『満州アヘンスクワッド』を最後まで描き切ること。それ自体が、鹿子さんの遺志を継ぐことだったのです。
満州アヘンスクワッドがアニメ化!鹿子の名前は残る?
2026年10月5日には、漫画の連載再開とともにアニメ化も発表されました。
連載再開後の漫画は、原作・門馬司、漫画・ツルシマ、作画原案・鹿子という新体制になりました。
鹿子さんの名前は、今後も漫画のクレジットに残ります。
なお、アニメ版のスタッフクレジットや放送開始日、声優、制作スタジオなどの詳細は、10月5日の発表時点では明らかになっていません。
鹿子の最後の11ページはどこで読める?
第216話『突撃』と、ツルシマさんが担当した第217話『悪』は、10月5日発売の『週刊ヤングマガジン』45号に掲載されています。
また、講談社の「ヤンマガWeb」では、連載再開を記念して10月5日~11日の全話無料公開企画も実施されています。
※1日に読める話数には制限があります。
満州アヘンスクワッド連載再開!SNSの反応は?
約11か月ぶりの連載再開に、Xでは驚きの声が上がっています。
満州アヘンスクワッド連載再開すんのか
— yaki丸 (@yakisobasio2) October 5, 2026
また、作品そのものを熱烈に勧める人も。
満州アヘンスクワッドめ〜〜っっっちゃ面白いから読んでください、頼みます
— 綾瀬🍑ྀི (@n_n_o_o_x) October 5, 2026
鹿子さんの遺志を引き継いだ新体制での連載再開。アニメ化も決まり、作品は新たな一歩を踏み出しました。
まとめ
『満州アヘンスクワッド』の作画担当・鹿子さんは、2025年11月8日に脈絡膜悪性黒色腫のため37歳で亡くなりました。
最後に描き上げた11ページは、原作者とアシスタントたちの手によって全12ページの第216話として完成。
そして、かつて『キングダム』の制作現場で苦楽をともにした兄弟子・ツルシマさんが、第217話から作画を引き継ぎました。
連載再開と同時に発表されたアニメ化。
鹿子さんが描いた物語は、本人の願いどおり、次の描き手へと受け継がれています。

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