『マイ・フィクション』第5話では、香坂睦美が担当した殺人事件で無期懲役となった受刑者9人が刑務所から消え、記憶を書き換えられて別人として社会へ戻された疑いが浮上しました。
しかし、伊川正樹として生きる二宮祐介には、事件を起こした記録も逮捕歴もありません。なぜ二宮だけ事件記録がないのに、記憶改ざんの対象に選ばれたのでしょうか。
さらに香坂は、石野奈々美が記憶を取り戻したことを「またご報告します」と何者かへ伝えていました。第5話で明らかになったペルソナ・シフト・プログラムの実態と、香坂の電話相手の正体を考察します。
マイ・フィクションの相関図とキャスト
『マイ・フィクション』の公式相関図は、第4話の放送後に更新されました。
伊川正樹の正体は、2年前に死亡したはずの二宮祐介。さらに、妻の伊川真弓も、7年前に夫を殺して服役していた石野奈々美だったことが判明しています。
正樹と真弓は、どちらも本来の名前と過去を失い、偽の夫婦として森沼ネクスタウンで暮らしていました。
更新された相関図では、二宮由梨・津村大輔との関係に加え、室谷隆敏、香坂睦美、辻元晴人までつながり、記憶を操作する側と追う側の構図も見え始めています。
まずは最新の相関図から、第4話時点で判明している人物関係を整理します。

出典:ABCテレビ『マイ・フィクション』公式サイト(相関図)
『マイ・フィクション』の原作の有無やキャスト、妻・真弓の人物像など、作品全体の基本情報は紹介記事で整理しています👇

マイ・フィクション5話のネタバレあらすじ
森沼ネクスタウンを出た伊川真弓は、自分が7年前に夫殺しの罪で懲役10年の判決を受けた石野奈々美だったことを思い出しました。
娘のみゆを探して児童養護施設へ向かった奈々美は、待ち伏せしていた須藤夫妻に捕まりかけます。しかし、伊川正樹と津村大輔が救出し、二宮由梨を含む4人でホテルへ逃げ込みました。
奈々美は、夫を殺していないと語ります。買い物から帰ると夫はすでに死亡しており、包丁に残った指紋や夫婦関係の破綻などを理由に犯人と決めつけられました。その後、独居房で食事を取って眠り、気づいた時には「伊川真弓」として正樹と暮らしていたのです。
津村が写真を見せると、奈々美は刑務所から連れ出された時にいた女性が香坂睦美だったと答えました。香坂は何者かへ電話をかけ、奈々美が記憶を取り戻したことを報告します。
奈々美は、多田義孝が記憶改ざん施設にいた男だと気づき、多田を正樹と勘違いしたふりをして盗聴器を仕掛けていました。盗聴した会話から、正樹と奈々美が作られた夫婦だったことや、2人を管理する「本部」が存在することも判明します。
さらに、施設で見たロゴから、記憶改ざんに医薬品会社「ニューロヴァイス」が関わっている疑いが浮上しました。
辻元晴人が調べると、香坂が担当した殺人事件で無期懲役となった受刑者9人が、全員刑務所から消えていました。さらに、7〜8年前のネット掲示板には、犯罪者の記憶を書き換えて別人として社会復帰させる計画が進んでいるという書き込みも残されていました。
しかし、二宮祐介には事件を起こした記録も逮捕歴もありません。なぜ二宮まで記憶改ざんされたのかという新たな謎が残る中、津村と辻元の車に別の車が突っ込みます。そして謎の施設では、眠っていた室谷隆敏が目を覚ましました。
第4話では、真弓の正体や香坂の立場、森沼ネクスタウンの目的について考察しています。第5話で明らかになった事実とあわせてご覧ください👇

石野奈々美は冤罪?夫殺しは仕組まれていたのか
第5話で、石野奈々美は夫の辰哉を殺していなかったと語りました。
奈々美が買い物から帰宅すると、辰哉はすでに死亡しており、リビングには血のついた包丁が落ちていました。奈々美は包丁を拾い、憔悴しきっているところへ警察が現れます。
警察は、夫婦関係が破綻していたことや辰哉の不倫、近所から聞いた夫婦げんか、包丁に残された奈々美の指紋を根拠に追及しました。奈々美は「殺していない」と訴え、娘のみゆに会わせてほしいと求めましたが、言葉を聞き入れてもらえませんでした。
その後、奈々美は同房者とのトラブルをきっかけに、なぜか一人だけ独居房へ移されます。食事の後に意識を失い、長い灰色の廊下を運ばれた奈々美は、その場にいた香坂睦美の顔をはっきり見ていました。
奈々美が収容先から運び出された時、その場に香坂睦美がいたことから、香坂がペルソナ・シフト・プログラムへの移送に関わっていたことは確実です。
ただし、香坂が奈々美を有罪にするところから仕組んだのか、有罪判決を受けた奈々美を後から計画へ選んだだけなのかは、まだ分かっていません。
香坂が担当した殺人事件で無期懲役となった9人が全員刑務所から消えている以上、奈々美も偶然選ばれたとは考えにくいでしょう。
奈々美を犯人に仕立てるところから計画されていたのか、それとも有罪となった奈々美を香坂が後から計画へ流したのか。辰哉を殺した人物の正体とともに、今後の大きな焦点です。
作られた夫婦でも正樹と奈々美の愛は本物だったのか
奈々美は記憶を取り戻した後も、正樹を嫌いになったわけではありませんでした。
多田が正樹の死亡を告げた強いショックで、奈々美の過去の記憶は一気によみがえります。奈々美は多田の正体を探るため、正樹を知らないふりを続けていましたが、ホテルでは正樹に「幸せだった記憶にあなたがいる」と本音を漏らしました。
ピョートルの名前を一緒に考えたことや、朝まで映画を見たことは、組織から与えられた過去ではありません。別人として町へ送られた後、正樹と奈々美が実際に積み重ねた時間です。
向井も、正樹の死を知らされた衝撃で奈々美の記憶が戻ったと聞き、「ちゃんと愛はあったんですね。作られた夫婦なのに」と話していました。
夫婦という設定は作られていても、共に暮らす中で生まれた愛情まで偽物だったわけではありません。
奈々美が由梨へ「愛はもうない」と言ったのも、本心というより、正樹を待ち続ける由梨を傷つけないための強がりに見えます。奈々美と由梨は、どちらも同じ男性との時間を奪われた被害者です。
二宮祐介はなぜ記憶改ざんされた?事件記録がない唯一の例外
辻元晴人の調査では、香坂睦美が担当した殺人事件で無期懲役となった受刑者9人が、全員刑務所から消えていました。
犯罪者の記憶を書き換え、別人として社会へ戻すのがペルソナ・シフト・プログラムなら、9人が対象になった理由は説明できます。
しかし、二宮祐介には事件を起こした記録も逮捕歴もありません。それでも交通事故で死亡したことにされ、伊川正樹として別の人生を与えられました。
二宮は、現時点で確認されている対象者の中で、事件記録がない唯一の例外です。
二宮は7年前の室谷隆敏事件で、津村大輔とともに現場にいました。事件直後に姿を消したのではなく、その後も5年間は警察官として由梨や賢人と暮らし、2年前になって突然死亡したことにされています。
この5年間のどこかで、二宮は室谷が生きていることや、津村だけが殺人犯にされた事件の裏側、香坂が受刑者を記憶改ざん計画へ流していた疑いに気づいたのではないでしょうか。
組織にとって二宮は、社会復帰させる犯罪者ではなく、計画の秘密を知ったために元の人生を消す必要が生じた人物だったと考えます。
第1話冒頭で記憶改ざんを受けていた二宮は、「これでいいんだ」と繰り返しており、自ら納得して処置を受けているように見えました。組織に無理やり連れてこられたのではなく、二宮自身が元の人生を捨てることに同意していたことになります。
秘密を知った二宮が、由梨や賢人へ危険が及ぶと脅され、家族を守るために自分の存在を消すことを受け入れたなら、「これでいいんだ」という言葉にもつながります。
ただし、それでも二宮がなぜ犯罪者と同じプログラムへ入れられたのかという違和感は残ります。
二宮は犯罪者だったからではなく、ペルソナ・シフト・プログラムの秘密を知ったため、例外として記憶改ざんされた。さらに家族を守るため、自ら処置を受け入れた可能性が高いと考えます。
香坂睦美の電話相手は誰?多田が話した「本部」の人物か
香坂睦美は、石野奈々美が記憶を取り戻したことを何者かへ電話で報告していました。
「ペルソナ・シフト・プログラムについては知る由もないかと」「またご報告します」という言葉から、香坂は計画を決定する黒幕ではなく、対象者の状況を上層部へ伝える手引き役だと分かります。
多田義孝も向井理恵との会話で、奈々美の記憶が戻った件について「本部はしばらく様子を見ろって」と話していました。
香坂と多田が同じペルソナ・シフト・プログラムに関わっている以上、香坂の電話相手も、多田へ指示を出している「本部」の人物だと考えるのが自然です。
香坂は、収容中の対象者をペルソナ・シフト・プログラムへつなぐ役割を担い、多田と向井は記憶改ざん後の対象者を管理していると考えられます。さらにその上には、ニューロヴァイスを利用して計画全体を動かす人物がいるのでしょう。
辻元晴人が室谷隆敏の資料を持ち出すところを香坂が見た後、辻元と津村大輔の車には別の車が突っ込みました。香坂自身が事故を命じたとはまだ断定できませんが、辻元の動きを電話相手へ伝え、その直後に口封じが実行された疑いは濃く残ります。
香坂の電話相手は、警察・刑務所・ニューロヴァイスをまたいでペルソナ・シフト・プログラムを動かす「本部」の責任者ではないでしょうか。
香坂は黒幕というより、計画の実行側にいる人物です。奈々美の移送に関わり、秘密へ近づいた辻元の動きも見ていた以上、単なる協力者より深い位置にいると考えられます。
ペルソナ・シフト・プログラムの目的は犯罪者の更生なのか
第4話では、森沼ネクスタウンについて、元の名前や過去を消した人物を別人として社会へ戻す「人生の上書き実験」だと考察しました。
第5話で、その考察を裏付ける「ペルソナ・シフト・プログラム」の存在が明らかになります。
辻元晴人が調べたところ、香坂睦美が担当した殺人事件で無期懲役となった受刑者9人は、全員刑務所から姿を消していました。さらに、7〜8年前のネット掲示板には、犯罪者の記憶を書き換えて社会復帰させる計画が進んでいるという書き込みも残されています。
表向きの目的は、受刑者を長期間収容するのではなく、犯罪に関する記憶と元の身元を消し、別人として社会復帰させることなのでしょう。多田義孝が対象者を一人の人間ではなく、異常が起きれば再び記憶を消す管理対象として扱っていた理由もつながります。
しかし、石野奈々美は夫を殺していないと訴えており、二宮祐介には逮捕歴すらありません。対象者が本当に犯罪者かどうかより、香坂や組織側にとって都合よく別人にできる人物かどうかが優先されている疑いがあります。
ペルソナ・シフト・プログラムは、単なる犯罪者の更生ではなく、元の人生を消した人間を新しい名前と記憶で社会へ戻し、組織の管理下で生かす計画です。
森沼ネクスタウンは、その人物が別人として暮らし続けられるかを監視する実験場だったのでしょう。第4話で考察した「人生の上書き実験」は当たっていましたが、第5話によって、その対象は犯罪者だけではないことが見えてきました。
津村は本当に人を殺した?正樹が取り戻した記憶の謎
正樹は津村大輔を初めて見た瞬間、一部の記憶を取り戻し、由梨へ「あの人は人を殺している」と告げました。
しかし、津村が殺したとされていた室谷隆敏は生きています。第4話までの考察では、室谷を死亡した人物として処理するため、津村が殺人犯に仕立てられたと考えていました。
それでも、正樹の言葉を単なる勘違いとして片づけることはできません。二宮祐介は7年前の事件現場で、津村と室谷と一緒にいました。二宮が見たのは、室谷が倒れた瞬間だけではなく、その前後に起きた別の出来事だった可能性があります。
津村が室谷とは別の人物を殺したのか、誰かを守るために手を下したのか。それとも、組織が二宮へ「津村は殺人犯だ」という偽の記憶を植えつけたのか。現時点では、どれも確定できません。
ただし、室谷が生きていた以上、正樹が取り戻した記憶と公的な事件記録は一致していません。
二宮が消された理由は、津村が本当に起こした別の殺人を目撃していたからではないでしょうか。
もしそうなら、二宮は犯罪者ではなく、組織にとって消さなければならない目撃者でした。津村が味方に見える今だからこそ、「あの人は人を殺している」という正樹の言葉が、次の大きな裏切りにつながる可能性があります。
室谷が目を覚ました意味|津村の冤罪を証明する人物になる?
第5話のラストでは、謎の施設で眠らされていた室谷隆敏が目を覚ましました。
室谷は7年前、津村大輔に殺されたとされていた人物です。室谷が生きていると公になれば、津村が殺人犯として服役した事件そのものが崩れます。
さらに、室谷も記憶改ざんを受けているなら、7年前の事件をどこまで覚えているかが重要です。事件現場にいた津村と二宮祐介のどちらが何をしたのか、香坂睦美がどの段階から関わっていたのかを知る重要人物かもしれません。
一方で、室谷が目覚めた直前には、津村と辻元晴人の車へ別の車が突っ込んでいます。この衝突が組織による口封じであり、同じタイミングで室谷を目覚めさせたのなら、室谷を別の人格として利用する計画が始まったとも考えられます。
室谷の目覚めは、津村の冤罪を証明する希望であると同時に、組織が新たな「人生の上書き」を始めた合図ではないでしょうか。
室谷が津村を覚えているのか、それともまったく別人になっているのかによって、7年前の事件の見え方は大きく変わります。
マイ・フィクション第6話予告|香坂はなぜ計画に協力したのか
第6話では、香坂睦美が警察上層部から、ニューロヴァイス社の記憶移植技術を使った「ペルソナ・シフト・プログラム」への協力を求められた過去が描かれます。
無期懲役囚を別人として社会復帰させる極秘計画に対し、香坂は当初「人権侵害だ」と激しく反発していました。それでも現在は、石野奈々美を収容先から運び出す過程に関わり、計画の上層部へ状況を報告する立場になっています。
香坂は何をきっかけに考えを変え、ペルソナ・シフト・プログラムへ協力するようになったのでしょうか。
一方、二宮としての記憶を取り戻せない正樹は、奈々美と本当の妻・由梨、それぞれと向き合おうとします。
奈々美も、夫殺しの罪に問われ、記憶改ざんによって引き離された娘のみゆを取り戻すため、正樹とともに香坂への接触を試みます。
第6話では、香坂が人権侵害だと反発していた計画へ、なぜ協力するようになったのかが焦点になります。
マイ・フィクション5話考察まとめ
第5話では、石野奈々美が夫を殺していないと語り、奈々美が収容先から運び出された場に香坂睦美がいたこと、さらに記憶改ざんに医薬品会社ニューロヴァイスが関わっている疑いが浮上しました。
さらに、香坂が担当した殺人事件で無期懲役となった受刑者9人が刑務所から消えており、犯罪者の記憶を書き換えて別人として社会へ戻す「ペルソナ・シフト・プログラム」が実行されていた疑いが強まっています。
しかし、二宮祐介には事件を起こした記録も逮捕歴もありません。事件記録のない二宮がなぜ記憶改ざんの対象となり、自ら「これでいいんだ」と処置を受け入れたのかが、最大の謎です。
香坂は黒幕というより、何者かへ状況を報告する実行側の人物に見えます。
一方、作られた夫婦だった正樹と奈々美の間には、共に過ごす中で本物の愛情が生まれていました。記憶を奪われた奈々美と、過去を失った正樹、夫を取り戻したい由梨の関係も、今後さらに複雑になりそうです。
第6話では、香坂がなぜ人権侵害だと反発していた計画へ協力するようになったのか、そして二宮が元の人生を捨てた本当の理由が焦点になります。

コメント