2023年に放送され、最終回を迎えた『VIVANT』。
大きな決着を見せた物語でしたが──
「本当にすべての伏線は回収されたのか?」と感じた視聴者も多いのではないでしょうか。
乃木の別班任務は本当に完了したのか。
ベキは本当に死亡したのか。
そしてFの存在は、完全に説明されたと言えるのでしょうか。
本記事では、ドラマ本編の描写をもとに「本当に未回収と言える伏線」に絞って整理します。
あわせて、もし続編が制作される場合、どの点が回収されるどのように描かれる可能性があるのかを考えていきます。
まだ回収されていない伏線とは

では、実際にどの描写が“未回収”と受け止められているのか。
物語の流れに沿って、ひとつずつ確認していきます。
まずは、乃木の別班任務から見ていきましょう。
乃木の“別班任務”は本当に完了したのか
乃木の任務は、表向きには“成功”という形で幕を閉じました。
テントの壊滅、ベキとの対峙、そして日本への帰還。物語上は確かに一区切りついた形になっています。
しかし、別班という組織の性質を考えると、本当に任務は完了したと言い切れるのでしょうか。
そもそも乃木の目的は「テントの壊滅」だけだったのか。
あるいは、より長期的な潜入任務の一環だった可能性はないのか。
作中では明確に“任務終了”を示す描写はなく、乃木の立場や今後の動きについても具体的な説明はありませんでした。
この曖昧さは、単なる余白なのか。
それとも意図的に残された伏線なのか。
未回収と断定はできませんが、少なくとも“完全に説明された”とは言い切れない点の一つでしょう。
テント壊滅後に残された違和感
テントは壊滅し、物語を支えていた大きな対立構造は幕を閉じました。
しかし、その後の処理はやや急ぎ足に感じられる部分もありました。
組織としてのテントは完全に消滅したのか。
資金やネットワーク、協力者まで含めて“完全解体”が描かれたわけではありません。
特に、末端メンバーの処遇や残党の可能性については明確な説明がなく、視聴者に委ねられている部分もあります。
これは単なる演出上の省略かもしれません。
ただ、続編があると仮定した場合、再び物語に関わる余地を残しているとも考えられます。
Fの存在は完全に説明されたのか
Fは、物語を通して重要な役割を担った存在でした。
しかし、その正体や仕組みがどこまで明確に描写されたかという点では、解釈の余地が残っています。
Fは単なる“別人格”なのか、それとも乃木の生存戦略として形成された防衛機構なのか。
作中では一定の説明がなされましたが、発生の詳細や今後どうなるのかについては明確に語られていません。
Fが消えたのか、共存していくのか。
ここも未回収とまでは言えないものの、少なくとも、“完全に整理された”と断言できる状態ではないでしょう。
ベキは本当に死亡したのか
乃木が父・ベキを撃つという衝撃的な展開。
物語全体を揺るがす、大きな決断の瞬間でした。
親子という関係性を考えれば、その選択はあまりにも重いものでした。
ただし、遺体確認の描写は限定的で、明確な死亡証明のシーンはありません。
この曖昧さが、生存説を生む要因になっています。
もっとも、物語の構造上、あの場面は“親子の決着”として完結しているとも考えられます。
したがって、ベキ生存は断定できる伏線とは言えません。
しかし、意図的な“余白”が残されている点は否定できません。
続編がある場合、この部分がどう扱われるかは大きな焦点になるでしょう。
長野専務と公安の動きに残る謎

特に長野専務は、序盤から物語の緊張を生み出してきた人物です。
しかし、彼の真意や最終的な立場が完全に整理されたとは言い切れません。
裏切りの真相は明かされたのか
長野専務は、別班の存在を追いながらも、どこまでが国家の意思で、どこまでが個人の判断だったのかが曖昧なままです。
結果的にはテント壊滅へとつながる流れになりましたが、彼自身の立場や今後の処遇については明確な説明はありません。
これは単なる“物語の収束”とも取れますが、同時に続編への余白とも考えられます。
組織内部の未整理ポイント
公安と別班は、同じ国家機関でありながら、常に緊張関係にありました。
物語終盤では一定の協力関係が見られたものの、両組織の役割分担や今後の関係性については具体的に描かれていません。
国家の影で動く者同士の関係は、一度の事件で完全に整理されるものではないのかもしれません。
この点も、“未回収”というよりは“余白”として残された部分と言えるでしょう。
まとめ
『VIVANT』は、物語として大きな決着を迎えました。
しかし細部を振り返ると、「完全に説明された」と言い切れない描写も残っています。
乃木の別班任務のその後。
Fの存在の行方。
そしてベキの最期をめぐる余白。
それらは“未回収の伏線”と断定できるものばかりではありません。
むしろ、物語に意図的に残された余白とも受け取れます。
タイトルである「VIVANT(生きている)」という言葉を踏まえると、
この物語は“終わった”というよりも、“生き続けている”物語なのかもしれません。
もし続編が制作されるなら、今回整理した点がどのように描かれるのか。
それもまた楽しみのひとつと言えるでしょう。

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