大森元貴が演じる水原弘って誰?42歳で死去した昭和スター

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんが、映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』で昭和の歌手・水原弘さんを演じます。

「水原弘って誰?」と思った人も多いはず。

実は水原弘さんは、日本の音楽史に名前を残す一方で、42歳で亡くなるまでかなり波乱の人生を送った人物です。

大森元貴さんとの意外な共通点も含め、水原弘さんがどんな歌手だったのか見ていきます。

目次
スポンサーリンク

映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』のあらすじ

映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』は、1963年にアメリカのビルボードチャートで3週連続1位を記録した名曲「上を向いて歩こう」の誕生秘話を描く音楽映画です。

物語の中心となるのは、のちに「689(ろくはちきゅう)トリオ」と呼ばれる3人。

作曲家・中村八大を岡田准一さん、作詞家・永六輔を松坂桃李さん、歌手・坂本九を仲野太賀さんが演じます。

戦後の日本が急速に変わっていく中、3人が出会い、ぶつかり、挫折しながら、やがて世界中で愛される「上を向いて歩こう」を生み出していく物語です。

実在した中村八大さん、永六輔さん、坂本九さんの出会いと、「上を向いて歩こう」が生まれるまでの情熱や葛藤を描く作品です。

そして「上を向いて歩こう」が誕生する前、中村八大さんと永六輔さんが初めてコンビで手掛けた重要な楽曲が「黒い花びら」でした。

その「黒い花びら」を歌ったのが水原弘さんです。

大森元貴さんは水原弘役として登場し、劇中で実際に「黒い花びら」を歌います。

スポンサーリンク

大森元貴が演じる水原弘って誰?

水原弘さんは、低く甘い歌声と男の色気で一世を風靡した昭和を代表する歌手です。

左:1970年頃のハイアース看板のX

右:若い頃のWikipedia画像

項目内容
名前水原弘(みずはら ひろし)
本名高和正弘
生年月日1935年11月1日
出身東京
職業歌手・俳優
代表曲「黒い花びら」「君こそわが命」など
没年月日1978年7月5日
享年42歳

水原弘さんは歌手だけでなく俳優としても活動し、映画にも出演していました。

特に知られているのが、1959年に発売された「黒い花びら」です。

スポンサーリンク

「黒い花びら」で第1回日本レコード大賞を受賞

「黒い花びら」は、作詞・永六輔さん、作曲・中村八大さんによる楽曲です。

水原弘さんはこの曲で、1959年に開催された第1回日本レコード大賞の大賞を受賞しました。

当時24歳。

しかも「黒い花びら」は水原弘さんのデビュー曲でした。

デビュー曲で、まだ始まったばかりの日本レコード大賞の初代王者になるという、とんでもないスタートを切ったことになります。

当時は守屋浩さん、井上ひろしさんとともに「三人ひろし」と呼ばれる人気歌手の一人としても注目されました。

低く甘い声と、どこか危険な色気を漂わせる歌い方は強烈な個性となり、一気にスターへ駆け上がっていきます。

スポンサーリンク

水原弘は一度低迷して「君こそわが命」で奇跡の復活

華々しいデビューを飾った水原弘さんですが、その人気がずっと順調に続いたわけではありませんでした。

次第に第一線から姿を消す時期を迎えます。

しかし1967年、「君こそわが命」が大ヒット。

水原弘さんは再び脚光を浴び、同年の第9回日本レコード大賞で歌唱賞を受賞しました。

「黒い花びら」で頂点に立ってから8年。

一度低迷したスターが再び大ヒットを飛ばしたことから、「奇跡のカムバック」と呼ばれるほどの復活劇となりました。

同年にはNHK紅白歌合戦でも「君こそわが命」を披露しています。

デビュー直後に頂点へ立ち、その後に低迷し、また自分の歌で戻ってくる。

水原弘さんが単なる「昔の有名歌手」ではなく、今も語られる理由のひとつが、この波乱の歌手人生にあります。

スポンサーリンク

水原弘はなぜ42歳で亡くなった?死因は何?

水原弘さんは1978年7月5日、42歳で亡くなりました。

死因は、肝硬変による食道静脈瘤破裂と報じられています。

長年の飲酒によって肝臓を患っていたとされ、晩年はすでに体調がかなり悪化していました。

それでも水原弘さんは仕事を続けていました。

1978年6月、山口県下関市でのステージを終えた後、北九州市の宿泊先で大量に吐血。

病院へ搬送されましたが、その11日後に亡くなっています。

24歳で日本レコード大賞の初代王者になったスターが、わずか42歳で生涯を閉じることになりました。

酒だけではなかった?多額の借金を抱えた晩年

水原弘さんの晩年をさらに壮絶なものにしたのが、借金です。

日刊ゲンダイは、水原弘さんが豪遊を続けた結果、1974年ごろには約3億5000万円の借金を抱えていたと報じています。

現在の感覚でも驚く金額ですが、50年以上前の3億5000万円です。

多額の借金を抱えたまま、体調を崩した後も地方での仕事を続け、医師から飲酒を止められていた時期にも酒を完全には断てなかったとされています。

第1回レコード大賞を受賞した華やかな姿とはあまりにも対照的な晩年です。

「黒い花びら」で一気にスターへ。

「君こそわが命」で奇跡の復活。

そして、酒と借金を抱えながら最後まで歌い続けた42年の生涯。

大森元貴さんが今回演じるのは、そんな強烈な人生を生きた歌手です。

スポンサーリンク

大森元貴は映画で水原弘をどう演じる?

今回の映画で注目したいのは、ただ大森元貴さんが水原弘さんの姿を再現するだけではないことです。

大森元貴さん本人が、劇中で「黒い花びら」を歌います。

水原弘さんの最大の特徴だった低くダンディーな歌唱のニュアンスを取り入れながら、大森さん自身の歌声で表現しています。

大森さんは水原弘さんについて、ダンディーでセクシー、ニヒルな魅力を持った歌手だとコメント。

実際に「黒い花びら」を歌う中で、自身の歌唱にも通じる部分を感じ、当時の歌唱からヒントを得て撮影に臨んだことを明かしています。

普段のMrs. GREEN APPLEとはまったく違う「昭和歌謡を歌う大森元貴」が見られるのも、今回の大きな見どころになりそうです。

大森元貴の出演は「ラーゲリより愛を込めて」からつながっていた

大森元貴さんの出演には、瀬々敬久監督との縁もありました。

瀬々監督が手掛けた2022年の映画『ラーゲリより愛を込めて』では、Mrs. GREEN APPLEの「Soranji」が主題歌に起用されています。

そこから瀬々監督と大森さんの親交が続き、今回の友情出演につながりました。

瀬々監督は、Mrs. GREEN APPLEの音楽に感じた新しい青春感や、「Soranji」で見せた大森さんの才能に触れながら、水原弘役に大森さんが合うと考えたことを明かしています。

さらにプロデューサーは、大森さんへの出演オファーがMrs. GREEN APPLEのレコード大賞2連覇よりも前だったことも明かしています。

後から考えると、これがかなり面白い偶然になりました。

スポンサーリンク

水原弘は「レコード大賞?なんだい、それ」初代レコ大は今と全然違った

水原弘さんと大森元貴さんをつなぐ、日本レコード大賞。

しかし1959年に水原弘さんが「黒い花びら」で大賞を獲った第1回は、現在の華やかなレコード大賞とはかなり違うものでした。

当時はまだ「日本レコード大賞」という賞自体がほとんど知られておらず、水原弘さんは受賞を知らされた際、「レコード大賞? なんだい、それ」と言ったという逸話が残っています。

しかも「黒い花びら」の受賞は圧勝ではありませんでした。

最終的にフランク永井さんの「夜霧に消えたチャコ」と争い、決選投票ではわずか1票差で「黒い花びら」が初代大賞に選ばれたとされています。

第1回の発表会も、現在のレコード大賞からは想像できない規模でした。

約2000人を収容する文京公会堂に集まった観客は約200人だったといわれています。

さらに驚くのが、水原弘さんはこの年にデビューした新人だったこと。

デビュー曲「黒い花びら」でいきなり大賞を獲得したため、第1回日本レコード大賞では新人賞が「なし」になりました。

そこから67年。

大森元貴さんがボーカルを務めるMrs. GREEN APPLEは、「ケセラセラ」「ライラック」「ダーリン」で日本レコード大賞を3年連続受賞しています。

水原弘さんが「なんだい、それ」と言ったとも伝わる、まだ始まったばかりの第1回レコード大賞。

その初代王者を、今やレコード大賞3連覇を果たした大森元貴さんが演じることになりました。

「初代レコ大の新人」と「令和のレコ大3連覇アーティスト」が、映画の中で67年越しにつながる。

今回のキャスティングで一番面白いのは、むしろここかもしれません。

スポンサーリンク

まとめ|大森元貴が演じる水原弘は42歳で亡くなった昭和の大スター

大森元貴さんが映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』で演じる水原弘さんは、「黒い花びら」で第1回日本レコード大賞を受賞した昭和の大スターです。

一度は人気が低迷しながら、「君こそわが命」で奇跡のカムバック。

その一方で、酒や多額の借金を抱え、1978年に肝硬変による食道静脈瘤破裂で42歳の若さで亡くなりました。

そして今回、水原弘さんを演じるのが、日本レコード大賞を3年連続で制したMrs. GREEN APPLEの大森元貴さんです。

第1回レコ大受賞者の「黒い花びら」を、令和のレコ大3連覇アーティストが歌う。

水原弘さんを知ると、大森元貴さんの出演が単なる友情出演ではなく、映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』の音楽史をつなぐ重要なキャスティングだったことが見えてきます。

映画は2026年12月25日公開です。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次