『一次元の挿し木』第5話・第6話で、紫陽をめぐる最大の謎がついに動きました。
「存在しない妹」とされていた紫陽は悠の妄想ではなく、ループクンド湖の古人骨から生み出されたクローン人間だったことが明らかになります。さらに、紫陽を産んだのは悠の母・楓であり、京一と石見崎はその生存を仙波佳代子にまで隠していました。
しかし、真相が見えたことで新たな違和感も浮上しました。母親の存在が語られない真理もまたクローンなのか。牛尾はなぜ27年前より前からクローン研究に関わっているのか。そして、京一が「死んだ」と語った紫陽は本当に亡くなっているのか。
この記事では、第5話・第6話で明らかになった事実を整理しながら、紫陽誕生の真相と真理・牛尾に残る謎を考察します。
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ドラマ『一次元の挿し木』相関図
ドラマ『一次元の挿し木』は、七瀬悠を中心に、七瀬家、石見崎家、仙波家、週刊誌関係者、捜査関係者が複雑につながるミステリーです。
公式相関図が公開されたことで、悠と紫陽の義理の兄妹関係だけでなく、七瀬家や仙波家、石見崎明彦・石見崎唯との関係も見えやすくなりました。
特に、200年前の人骨と紫陽のDNAが一致するという謎は、家族関係や研究者たちのつながりと深く関わっていきそうです。
登場人物の関係性を先に知っておくと、物語の違和感や人物同士のつながりも追いやすくなります。

出典:読売テレビ『一次元の挿し木』公式サイト
登場人物の関係性やキャスト、原作、紫陽をめぐる基本情報は、相関図記事で詳しく整理しています👇

『一次元の挿し木』ネタバレあらすじ!200年前の人骨と紫陽の謎
まずは、5話・6話で起きた事件と新たに浮上した人物の動きを整理します。
5話あらすじ
警察から「七瀬紫陽という女性はこの世に存在しない」と告げられた悠は、これまで紫陽と過ごした記憶そのものを疑い始めます。
釈放された悠を迎えに来た京一は、「私に娘はいない」と改めて断言。紫陽は、幼い頃から妄想癖のあった悠が心を守るために作り出した存在であり、楓と京一も悠の笑顔を守るため否定せずにいたと説明します。
さらに京一は、石見崎教授にも紫陽の存在について悠に話を合わせるよう頼んでいたことを明かしました。
しかし、悠には納得できません。
「唯」について確かめるため石見崎家を訪ねると、これまで「唯」と名乗っていた女性について、家族から「唯は6年前に交通事故で亡くなっている」と聞かされます。
紫陽だけでなく、唯まで存在しない――。
混乱した悠は薬を飲み、自宅でも紫陽との思い出が次々と蘇り、現実と記憶の境目を失っていきます。
一方、平間は新興宗教団体「樹木の会」へ潜入。広報担当の春日から教団の思想を聞く中で、創始者・真鍋宗次郎と日江製薬の七瀬弓彦が一緒に写る写真を発見します。
さらに七瀬家を調べた香島から、悠の母・戸崎楓が最初の夫を亡くした後に樹木の会へ入信し、幼なじみでもあった京一と再婚していたことが判明しました。
そんな中、悠は母・楓が紫陽へ残した手紙を発見します。
そこには、「あなたを産めたことを誇りに思います」と書かれていました。
紫陽が悠の妄想なら、なぜ母は紫陽宛ての手紙を残していたのか。
さらに仙波佳代子のもとには牛尾が現れ、佳代子は「早く私を自由にして」と訴えます。
そしてラスト、京一のもとを訪れた“唯”は、自らを「石見崎の娘・真理です」と名乗り、「紫陽のことで来ました」と告げるのでした。
第5話では、紫陽だけでなく“唯”の存在まで揺らぎ始めました。
その違和感につながるのが、第3話・第4話で明らかになったログゼロ、仙波佳代子、牛尾、そして京一が隠してきた27年前の研究です。
紫陽はなぜ存在しないのか。京一たちは何を隠しているのか。ここまでの考察はこちらです👇

6話あらすじ
平間から「彼らが人を殺してまで隠したいこと」に気づいているはずだと迫られた悠は、仙波佳代子の存在にたどり着きます。戸籍上は存在しない紫陽を探し続ける悠に、平間は情報を共有して一緒に真相を追おうと持ちかけました。
一方、“唯”を名乗っていた女性は京一のもとを訪れ、「石見崎の娘・真理です」と改めて名乗ります。
真理は、かつて石見崎教授が病弱な紫陽を自宅へ連れてきたことを明かしました。紫陽は人目を避けて生活し、体調のいい夜だけ真理と散歩していたのです。
「どうして自分の娘をうちに預けたんですか?」
真理に問われた京一は、紫陽について、「私、石見崎、そして仙波佳代子が生み出した子供なんだ」と告白します。
その頃、悠は仙波佳代子を呼び出し、ループクンド湖の古人骨、樹木の会、日江製薬、そして紫陽との関係を追及していました。
悠が思い出したのは、紫陽花の「挿し木」の話です。
枝から同じ遺伝情報を持つ個体を増やす――その意味から悠は、紫陽がループクンド湖で発見された女性の遺骨をもとに作られたクローン人間ではないかと仙波に問いかけます。
仙波は、死者の壊れた核を何度も卵子へ移植しながら修復する技術を使い、人間のクローンを生み出す研究を行っていたことを明かしました。
研究を依頼したのは樹木の会でした。
教祖・真鍋宗次郎が残した「魂のめぐる地から蘇る聖母がすべての生命を統合する」という予言を実現するため、牛尾は仙波にループクンド湖の女性遺骨からクローンを作るよう依頼していたのです。
さらに樹木の会では、若い女性信者たちを集め、クローン胚を宿す母体を選んでいました。
そして妊娠に成功した女性こそ、悠の母・戸崎楓でした。
つまり楓は、悠だけでなく紫陽も産んでいたことになります。
しかし仙波は、紫陽が無事に生まれていたことを知らされていませんでした。京一と石見崎からは「死産だった」と聞かされていたのです。
さらに仙波は、石見崎教授が研究データを公表しようとしていたこと、そして石見崎家を訪れた際、牛尾が石見崎教授を殺している現場を目撃したと明かします。
仙波から研究データの入ったUSBを受け取った悠は、紫陽誕生の真相へ大きく近づきました。
一方、真理に紫陽の現在を問われた京一は、「紫陽は死んだんだ」と告げます。
ところがラスト、仙波の自宅前で待っていた真理は、「あなたの作った人間のことでお話があります。ループクンドの子は生きています」と言い放ちました。
京一の「紫陽は死んだ」と、真理の「ループクンドの子は生きている」。
紫陽の正体がクローンだと明らかになった一方で、その生死をめぐる新たな謎が残されました。
「一次元の挿し木」3・4話考察の答え合わせ|5・6話で何が判明した?
第3話・第4話では、紫陽は本当に存在するのか、京一はなぜ悠を真相から遠ざけるのか、牛尾は何者なのかを中心に考察しました。
第5話・第6話で、その答えがかなり見えてきました。
紫陽は「存在しない妹」ではなく実在していた
警察や京一は「紫陽は最初から存在しない」「悠が作り出した妄想」と説明していました。
しかし第6話では、石見崎真理が紫陽と実際に暮らし、体調のいい夜には一緒に散歩していたことが判明します。
さらに紫陽は、ループクンド湖で発見された約200年前の女性遺骨から作られたクローンでした。
紫陽は悠の妄想ではなく、実在していた人物だったことがほぼ確定しました。
京一は悠を殺そうとしていたのではなく、紫陽の秘密を隠していた
第3話・第4話では、京一が悠を病院へ入れようとしたことから、悠を排除しようとしている可能性も考えました。
しかし第5話・第6話を見る限り、京一は悠を殺したいのではなく、紫陽とログゼロの真相から遠ざけようとしていたと考えられます。
問題は、京一がただ秘密を守っていただけではないことです。
仙波佳代子には紫陽が死産だったと伝えながら、実際には石見崎教授と協力して紫陽を生かし、真理にも世話をさせていました。
京一と石見崎は、研究成果として生まれた紫陽を途中から「一人の人間」として守ろうとしていたのではないでしょうか。
牛尾こそ真鍋宗次郎のクローンだった?
第6話で、牛尾の正体にも大きなヒントが出ました。
仙波佳代子が「教祖が存命中にクローンを作ればよかった」と問いかけると、牛尾は「作りましたよ。しかし、導師は唯一無二の存在です。私を認めることはなかった」と答えています。
この「私を認めることはなかった」という言い方は不自然です。
単にクローン計画を進めた人物なら、真鍋宗次郎に自分自身を認めてもらう必要はありません。
私は、牛尾自身が真鍋宗次郎から作られたクローンだったと考えます。
前回、樹木の会には牛尾と同じ顔に見える人物の肖像画も登場していました。
もし牛尾が真鍋宗次郎のクローンなら、クローン研究は27年前のログゼロから始まったのではなく、それ以前から樹木の会で行われていたことになります。
ログゼロは最初のクローン研究ではなく、真鍋宗次郎の複製に続いて「聖母」を生み出すために進められた次の計画だったのではないでしょうか。
なぜ京一と石見崎は紫陽の生存を仙波佳代子から隠した?
第6話で気になるのは、クローンを作る中心人物だった仙波佳代子が、紫陽が無事に生まれていたことを知らなかった点です。
仙波は悠から紫陽の存在を聞き、「あのクローンは生まれてたのね?」と驚いていました。
さらに仙波は、京一と石見崎から「紫陽は死産だった」と聞かされていたことも明かしています。
つまり、京一と石見崎は意図的に仙波へ嘘をつき、紫陽の生存を隠していたことになります。
研究成果ではなく「一人の人間」として守ろうとした?
仙波は第6話でも、クローン研究について強い罪悪感を見せていません。
むしろ、自分の核移植技術がなければ一人も生まれなかったと語り、研究が中断されたことについても「どんな可能性を潰されたのか」と悔しさをにじませていました。
一方、京一と石見崎の行動は仙波とは違います。
石見崎は紫陽を自宅で預かり、真理に世話を頼んでいました。
京一も、紫陽の面倒を見てくれた真理に「ありがとう」と礼を伝えており、紫陽を研究成果ではなく、娘のように大切な存在として見ていたことがうかがえます。
仙波にとって紫陽は研究成果の一つでも、京一と石見崎にとっては途中から“守るべき一人の人間”へ変わったのではないでしょうか。
だからこそ、仙波には「死産だった」と伝え、研究対象として追われないよう紫陽を隠したと考えると筋が通ります。
なぜ紫陽を悠と兄妹として暮らさせた?
もう一つ不自然なのが、そこまで存在を隠したかった紫陽を、なぜ悠と同じ家族として生活させたのかという点です。
第5話では京一が、悠は母・楓との関係がうまくいっていなかったものの、「妹ができてから笑うようになった」と説明していました。
当時は京一が作った「悠の妄想の説明」に聞こえました。
しかし紫陽が実在していた以上、悠が笑うようになったきっかけそのものは本当だった可能性があります。
さらに京一の回想では、楓が「私たちは間違えてなかった」と話していました。
これは、紫陽を生かしたことだけではなく、悠と紫陽を兄妹として一緒に育てる決断について語っていたとも考えられます。
研究によって生まれた紫陽に、実験体ではなく普通の家族として生きる時間を与えたかった。
今のところ私は、京一と石見崎、そして楓は途中から研究者や協力者としてではなく、紫陽を一人の子どもとして守る側へ回ったと考えます。
真理もクローンなのか|「お母さんがいない」が気になる
第6話で紫陽がクローンだったことが明らかになったことで、もう一人気になるのが石見崎真理です。
真理は紫陽との思い出を振り返る中で、「うち、お母さんいないから」と話していました。
この一言だけなら、母親が亡くなった、離婚した、別居しているなど、いくつもの可能性があります。
しかし、真理の父・石見崎教授は、京一や仙波佳代子とともにクローン研究に関わった当事者です。
その石見崎教授の娘に、なぜ母親の存在がほとんど見えてこないのか。
紫陽が「作られた子」だったと判明した直後だからこそ、真理も通常の出生ではなかったのではないかという疑いが浮かびます。
石見崎は紫陽だけでなく、真理にも何かを隠していた?
石見崎教授は紫陽を自宅へ連れてきた際、真理に「友達になれるんじゃないかな」と世話を頼んでいました。
真理にとって紫陽は、父が突然連れてきた病弱な少女でした。
しかし、もし真理自身もクローン研究と無関係ではなかったとすれば、この出会いの意味も変わってきます。
石見崎教授が、同じような境遇を持つ二人を意図的に引き合わせた可能性も考えたくなります。
さらに第5話では、本物の石見崎唯が6年前に亡くなっていることが判明し、真理はその「唯」という名前を使って悠に近づいていました。
真理はなぜ自分の名前を隠す必要があったのか。
単に石見崎教授の娘だと知られないためなのか、それとも真理自身の出生にも隠さなければならない秘密があるのか。
現時点では、真理がクローンだと断定できる証拠はありません。
ただし、紫陽の出生が明らかになった今、「母親がいない」という何気ない一言まで、無視できない違和感になっています。
牛尾もクローン?研究は27年前より前から始まっていた
第6話で、ログゼロよりさらに前からクローン研究が行われていた可能性が浮上しました。
仙波佳代子に「聖母を作ってほしい」と依頼した牛尾は、真鍋宗次郎が生きているうちにクローンを作ればよかったのではないかと問われ、
「作りましたよ。しかし、導師は唯一無二の存在です。私を認めることはなかった」と答えています。
この「私を認めることはなかった」という言葉は、かなり意味深です。
私は、牛尾自身が真鍋宗次郎から作られたクローンだったと考えます。
牛尾は石見崎教授を殺していた
第3話・第4話では、牛尾が石見崎教授の死やログゼロにどこまで関わっているのかは分かっていませんでした。
第6話では、仙波佳代子が石見崎家を訪れた際、牛尾が石見崎教授を殺している現場を目撃したと明かします。
石見崎教授を殺した人物が牛尾だったことは、第6話でほぼ明らかになりました。
一方で、牛尾にはそれ以上に大きな謎が残っています。
真鍋宗次郎のクローンについて語った「私を認めることはなかった」という言葉から、牛尾自身の正体にも新たな疑いが浮上しました。
牛尾が何者なのかは、このあとさらに詳しく考察します。
ログゼロは最初のクローン計画ではなかった?
もう一つ重要なのは時系列です。
仙波が牛尾から「聖母を作ってほしい」と依頼された時点で、真鍋宗次郎のクローンはすでに作られていました。
つまり、クローン研究そのものは27年前のログゼロより前から始まっていたことになります。
もし牛尾が真鍋宗次郎のクローンだったという考察が当たっているなら、紫陽より前にすでに人間のクローンが誕生していたことになります。
しかし真鍋本人から認められなかったため、樹木の会は次に「魂のめぐる地」ループクンドから女性を蘇らせ、「聖母」を作ろうとした。
そこへ仙波佳代子、七瀬京一、石見崎教授が加わり、本格的に進められたのがログゼロだったのではないでしょうか。
そう考えると、ログゼロはクローン研究の始まりではなく、樹木の会が以前から続けてきた“人間を複製する計画”の第二段階だったことになります。
紫陽は死んだ?「ループクンドの子は生きています」の意味
第6話の終盤で、紫陽の生死をめぐる証言が真っ向から食い違いました。
真理から「紫陽さんは無事なんですよね?会いたいんです」と聞かれた京一は、「紫陽は死んだんだ」とはっきり答えています。
ところがその後、紫陽との思い出を振り返った真理は何かに気づき、仙波佳代子の自宅へ向かいました。
そして仙波に、「あなたの作った人間のことでお話があります。ループクンドの子は生きています」と告げます。
京一の言葉が本当なら紫陽は死んでいる。
それなのに真理は、なぜ「生きています」と言い切れたのでしょうか。
真理は紫陽が生きている証拠に気づいた?
真理が何かに気づいたきっかけは、紫陽と夜の街を歩いた時の記憶でした。
二人は、真理が昔よく通っていた店について話し、いつか一緒に店をやろうと約束しています。
その記憶を思い出した直後、真理は商店街を走り出しました。
この流れを見ると、真理は紫陽が生きていることにつながる何かを、あの商店街で思い出したのではないでしょうか。
紫陽との約束、店、場所。
何気ない思い出の中に、現在の紫陽へたどり着く手がかりが残されていたと考えます。
京一はなぜ「紫陽は死んだ」と言った?
もう一つ気になるのが、京一が本当に紫陽の死を確認しているのかという点です。
京一はこれまで悠にも「紫陽は存在しない」と嘘をつき、仙波にも「死産だった」と伝えていました。
紫陽を守るためなら、相手によって違う“紫陽の結末”を語ってきた人物です。
そう考えると、真理に対する「紫陽は死んだ」という言葉も、そのまま信じることはできません。
京一は紫陽の現在を知りながら、再び「死んだこと」にして真理を遠ざけようとしたのではないでしょうか。
「ループクンドの子」は本当に紫陽なのか
ただし、真理が「紫陽は生きています」ではなく、あえて「ループクンドの子は生きています」と表現したことも引っかかります。
仙波に伝わるようクローンを指しただけとも考えられますが、もし紫陽とは別に同じ古人骨から作られたクローンが存在するなら、意味は大きく変わります。
仙波は自分の技術について「私じゃなかったら、一人も生まれてないはず」と語っていました。
それは逆に言えば、紫陽以外にも生まれたクローンがいた可能性を完全には否定できないということです。
京一が「紫陽は死んだ」と言い、真理が「ループクンドの子は生きている」と言った。
この二つの言葉が両方とも真実なら、紫陽とは別の“ループクンドの子”が存在していることになります。
第7話では、紫陽の生死だけでなく、ループクンドの女性から作られたクローンは本当に紫陽一人だけだったのかにも注目したいです。
まだ残る違和感|樹木の会・前原・警察の動き
紫陽の正体がクローンだと判明した一方で、第6話にはまだ回収されていない不穏な動きがいくつも残っています。
春日が樹木の会を動かしている?新橋は以前から実働役だった
第6話では、春日陽子が樹木の会の広報部長であり、現在は実質的に教団を取り仕切っていることが元信者の証言から明らかになりました。
そして新橋郁恵も、今回になって突然樹木の会とつながったわけではありません。
これまでにも新橋は、ループクンド湖から持ち帰られた骨を盗み、春日のもとへ届けていました。
つまり新橋は以前から樹木の会のために動いていた人物であり、春日が指示を出し、新橋が実際に動く関係だったと考えるのが自然です。
第6話でも新橋は仙波佳代子を追い、寺には春日たちと一緒に現れました。
石見崎教授が殺され、仙波が27年前のクローン研究について口を開き始めた今、春日は再び仙波を監視し、研究の真相が外へ漏れるのを防ごうとしているのでしょう。
これまで断片的に動いていた新橋の背後には、ずっと春日と樹木の会がいた。
第6話で見えてきたのは、新橋個人の怪しさではなく、春日を中心に教団側が組織的に動いていた構図です。
春日陽子を演じる松下由樹さんについては、近年「太った?」「体型が変わった?」と注目された理由を別の記事で詳しく整理しています👇

前原はログゼロの金の流れから何に気づいた?
一方、前原はログゼロに関する金の流れを消す作業を続ける中で、一覧を見て何かに気づいた様子を見せました。
さらに京一にも、「何か隠していることはないか」と問いかけています。
前原はこれまで京一と一緒に秘密を隠す側にいましたが、京一から知らされていなかったログゼロの秘密に気づき始めたと考えられます。
前原が一覧の中で何を見つけたのか。ログゼロにまだ隠された記録が残っていることを示す、重要な手がかりになりそうです。
警察まで止められる樹木の会の力
多田刑事も、京一・石見崎・仙波佳代子とループクンド湖のつながりを調べ始めました。
ところが捜査を進めようとした多田には、上からストップがかかります。
第5話でも平間は、樹木の会には政治や警察とのつながりがあると聞かされていました。
石見崎教授の殺害だけではなく、27年前から続くクローン計画そのものが、樹木の会だけでは隠し切れないほど大きな力によって守られてきたのかもしれません。
そしてラスト近くでは、悠に協力した友江とケイタの前に牛尾が現れました。
石見崎教授を殺した牛尾が、今度は悠の周囲へ直接近づいています。
紫陽の出生の秘密が暴かれ始めたことで、これまで真相を隠してきた側も本格的に動き始めたように見えます。
時系列で整理|紫陽はいつ生まれ、誰に育てられた?
ここまでに判明した事実と考察を時系列で整理すると、クローン計画が27年前から突然始まったわけではないことが見えてきます。
| 時期 | 起きたこと |
|---|---|
| 27年以上前 | 真鍋宗次郎のクローンがすでに作られていたとみられる。牛尾の「私を認めることはなかった」という発言から、牛尾自身がそのクローンだった可能性が高い |
| 約27年前 | 帰国した仙波佳代子に、牛尾がループクンド湖の女性遺骨から「聖母」を作るよう依頼。京一・石見崎・日江製薬も計画に関わる |
| 同時期 | 樹木の会の若い女性信者約30人を調べ、その中から5人を母体候補として選ぶ |
| その後 | 戸崎楓がクローン胚を妊娠し、紫陽を出産する |
| 紫陽誕生後 | 京一と石見崎は仙波に「死産だった」と伝え、紫陽の生存を隠す |
| 再婚まで | 紫陽がどこで、誰に育てられていたのかはまだ不明。京一や石見崎側で秘密裏に守られていた可能性がある |
| 楓と京一の再婚後 | 悠と紫陽が兄妹として一緒に暮らすようになったとみられる |
| その後 | 病弱だった紫陽は石見崎家でも過ごし、真理と親しくなる |
| 現在 | 紫陽は「死んだ」と京一が語る一方、真理は「ループクンドの子は生きています」と仙波に告げる |
こうして並べると、まだ大きな空白が残っています。
紫陽は生まれてから楓と京一が再婚するまで、いったい誰に育てられていたのでしょうか。
さらに、なぜ後になって悠と紫陽を兄妹として一緒に暮らさせたのかも分かっていません。
この空白期間と、京一・石見崎が紫陽をどのように守っていたのかは、今後の重要な伏線になりそうです。
第7話予告考察|真理が知る「生きている子」と仙波の反応は?
第7話では、第6話ラストで「ループクンドの子は生きています」と告げた真理が、仙波佳代子にさらに真相を迫ります。
気になるのは、真理の言葉を聞いた仙波が思いもよらない反応を見せることです。
ただし仙波は、この時初めて紫陽が生まれていたことを知るわけではありません。
第6話で悠から紫陽がクローンとして誕生していたことを聞き、仙波自身が「あのクローンは生まれてたのね?」と驚いています。
それにもかかわらず、その後の仙波は紫陽の居場所や現在を知りたがる様子をほとんど見せませんでした。
そこへ真理が告げたのが、「ループクンドの子は生きています」という言葉です。
真理は「紫陽は生きています」とは言っていません。
予告で仙波の“思いもよらぬ反応”が強調されているなら、単に紫陽の生存を知らされて驚くだけではなく、仙波は「ループクンドの子」という言葉から別の何かを察するのではないでしょうか。
紫陽とは別のクローンがいるのか。それとも仙波がまだ隠している事実があるのか。
この言葉の違いが、第7話の大きなポイントになりそうです。
平間がつかんだ日江製薬の秘密を、なぜ悠は止める?
一方、平間は樹木の会と日江製薬についてさらに調査を進め、新たな事実をつかむようです。
記者である平間は、それを記事にしようとします。
ところが悠は、すぐに公表しないよう止めようとしています。
これまで真相を知りたがっていた悠が、なぜ今度は公表を止めるのか。
紫陽がまだ生きていると考え始めたなら、研究の全貌が世間に出ることで、紫陽の存在まで樹木の会や日江製薬側に知られてしまうことを恐れているのかもしれません。
さらに第6話では、警察の捜査にまで圧力がかかり、友江とケイタの前には牛尾が現れました。
真相が明らかになるほど、悠の周囲に危険が近づいています。
第7話では「紫陽の正体を暴く」段階から、生きているかもしれない紫陽を誰から守るのかへ、物語が変わっていくのではないでしょうか。
『一次元の挿し木』原作小説はある?
『一次元の挿し木』には、松下龍之介さんによる同名小説の原作があります。
原作は、第23回『このミステリーがすごい!』大賞で文庫グランプリを受賞した作品です。
200年前の人骨と、4年前に失踪した紫陽のDNAが一致する謎は、原作でも物語の中心となっています。ドラマにはオリジナルの人物や展開もあるため結末が同じとは限りませんが、原作小説では人骨と紫陽をめぐる真相を先に確認できます。
まとめ|紫陽の正体が判明しても、まだ終わらない
『一次元の挿し木』第5話・第6話では、これまで最大の謎だった紫陽の正体がついに明らかになりました。
紫陽は悠の妄想ではなく、ループクンド湖で発見された約200年前の女性遺骨から作られたクローン人間でした。
さらに、紫陽を妊娠して産んだのは悠の母・楓。京一と石見崎は紫陽が生まれたことを仙波佳代子に隠し、「死産だった」と伝えていました。
一方で、新たな謎も一気に増えています。
真理もクローンなのか。牛尾自身が真鍋宗次郎のクローンなのか。紫陽は再婚前まで誰に育てられていたのか。そして京一が「紫陽は死んだ」と語る中、真理はなぜ「ループクンドの子は生きています」と言い切ったのか。
紫陽の正体は判明しましたが、本当の謎は「誰が、何のためにクローンたちを生かしてきたのか」に移ったように思います。
さらに春日と新橋、ログゼロの記録を見て異変に気づいた前原、捜査を止められた警察、そして友江とケイタの前に現れた牛尾まで、それぞれの動きも不穏です。
第7話では、仙波佳代子が真理の言葉にどう反応するのか、そして「ループクンドの子」が本当に紫陽を指しているのかに注目したいです。

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