コンサルタント第1話考察|なぜ伊崎は選ばれた?黒川の笑みの意味

古本屋で働く、平凡で冴えない作家志望の青年・伊崎耀。

いつか小説家になりたいと夢を追いながらも、現実は思うようにいかない日々を過ごしていました。

そんな伊崎のもとに、ある日、GACKTさん演じる怪しげな男・黒川秋峰からシナリオ制作の依頼が舞い込みます。

それは、人生を変えるチャンスなのか。

それとも、戻れない場所へ足を踏み入れる転落の始まりなのか。

この記事では、韓国原作『コンサルタント』とも比較しながら、第1話で感じた違和感を独自目線で考察していきます。

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目次
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コンサルタント相関図

『コンサルタント』第1話では、伊崎耀と黒川秋峰を中心に、カンパニーや警察、会社関係者とのつながり、

登場人物の関係を相関図で整理します。

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コンサルタント第1話あらすじ

副市長の事故死を伝えるニュースから始まった『コンサルタント』第1話。

世間ではさまざまな憶測が飛び交う中、その“真実”を知っているかのようにニュースを見つめる男がいました。

それが、伊藤健太郎さん演じる伊崎耀です。

どこか余裕すら感じさせる表情を浮かべる伊崎。

そう、彼はすでに“完全犯罪”を請け負う組織”カンパニー”の一員となっていました。

第1話では、古本屋で働く作家志望の青年だった伊崎が、どのようにして「完全犯罪のシナリオ作成」という危険な仕事に関わっていったのかが描かれています。

怪しげな男・黒川との出会い、山奥ホテルでの執筆、そして伊崎のシナリオ通りに実行された“完全犯罪”。

第1話は、作家志望だった伊崎が、暗殺を設計する側へ足を踏み入れていく始まりの物語でした。

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コンサルタント第1話の違和感考察5ポイント

第1話を見ていて強く残るのは、事件そのものよりも「なぜそうなったのか」という違和感です。

ここからは、韓国原作との違いも踏まえながら、WOWOW版第1話で気になった5つの違和感を考察していきます。

なぜ伊崎は選ばれたのか?

第1話でまず引っかかるのは、黒川がなぜ伊崎に目をつけたのかです。

伊崎は、古本屋で働く作家志望の青年でした。

表向きは平凡に見えますが、黒川は伊崎の作品に強く惹かれていたように見えます。

それは、犯罪を解き明かす側ではなく、完全犯罪を作る側に興味を持っていることです。

黒川は伊崎に対して、事件を追う物語よりも、完全犯罪そのものに趣を置いている伊崎に、強い興味を持っていたようでした。

黒川が惹かれたのは、伊崎が持つ「完全犯罪を物語として組み立てる力」だったのではないでしょうか。

犯罪を解き明かすのではなく、犯罪だと気づかれないように描く。

暗殺を、事故や自然な出来事のように見せる。

黒川は、そんな発想力を持つ伊崎に、実際に“完全犯罪のシナリオ”を作らせました。

ホテルに用意されたのは、3人分の詳細な人物データ。

伊崎に求められていたのは、小説ではなく、“暗殺を暗殺に見せない設計図”だったのです。

だから黒川は、伊崎を単なる作家志望ではなく、“完全犯罪を成立させる書き手”として選んだのかもしれません。

韓国原作では、普通の人が犯罪のシステムに飲み込まれていく怖さが描かれるとされています。
一方WOWOW版では、黒川が伊崎の中にあった“完全犯罪への興味”を引き出しているようにも見えました。

山奥ホテルに感じる違和感

第1話でかなり気になったのが、伊崎が連れて行かれた山奥のホテルです。

ただ原稿を書かせるだけなら、別荘でも、事務所でもよかったはず。

それなのに、なぜわざわざ外との距離があるホテルだったのでしょうか。

しかもホテルにはパソコンとプリンターが用意され、伊崎が自由に出歩く様子もほとんど描かれません。

監禁されているわけではない。

けれど、逃げようと思えば逃げられるのに、少しずつ“書くしかない空気”に追い込まれていく。

そんな不気味さがありました。

韓国原作では、“会社”から依頼を受けて暗殺の筋書きを書く構造が中心とされており、WOWOW版のような山奥ホテルの演出は、より心理的な閉鎖空間を強めるために加えられた可能性があります。

もしそうなら、黒川の目的は原稿を書かせることだけではなく、伊崎が孤立した空間で、完全犯罪を受け入れていく過程そのものを見ることだったのかもしれません。

原稿完成と黒川の迎えのタイミングが怖い

伊崎が3本のシナリオを書き終えた直後、黒川はまるで待っていたかのように迎えに現れました。

ここで気になるのは、黒川がなぜ原稿の完成を知っていたのかだけではありません。

本当に怖いのは、黒川が報酬を渡した時点で、すでにシナリオの実行に移れると判断していた可能性です。

伊崎に求められていたのは、ただ面白い犯罪小説を書くことではありませんでした。

暗殺を、暗殺に見せないこと。

事故や自然な出来事のように見せながら、標的の死へつなげる筋書きを作ること。

韓国原作でも、主人公は会社の依頼を受け、事故や自殺に見える死の筋書きを描く人物として描かれています。

つまり、WOWOW版で黒川が見ていたのも、伊崎の文章のうまさだけではなく、そのシナリオが実際に“使えるかどうか”だったのではないでしょうか。

帰宅後、伊崎は自分が書いたシナリオ通りに2件の事故が起きていたことをニュースで知ります。

そう考えると、黒川がホテルの帰り道で破格の報酬を渡したのは、単なる原稿料ではなく、“使えるシナリオ”だったことへの対価だったのかもしれません。

しかも、帰宅後すぐに2件の事故が起きていたことを考えると、黒川側ではすでに実行の目処が立っていた可能性もありそうです。

シナリオ通りに起きた殺人の目的とは?

伊崎が古本屋に戻ったあと、自分の書いたシナリオ通りに2件の事故が起きていたことを知ります。

ここで気になるのは、なぜ黒川たちは、わざわざ伊崎に“完全犯罪のシナリオ”を書かせたのかです。

殺すだけなら、実行役だけで済むはずです。

それでも伊崎に必要だったのは、暗殺を暗殺に見せないための筋書きだったのでしょう。

事故に見えること。

事件として疑われにくいこと。

世間に憶測は出ても、真相までは届かないこと。

伊崎のシナリオは、標的を消すだけでなく、その死を“事故として処理させる物語”でもあったように見えます。

韓国原作でも、死をビジネスとして扱う組織の不気味さが描かれるとされています。

WOWOW版ではそこに加えて、伊崎のシナリオがどこまで現実に使えるのかを試す第1段階だったようにも感じました。

つまり目的は、単なる殺人ではなく、殺人を事故に変えること。

そして、伊崎を“完全犯罪を作る側”へ引き込むことだったのかもしれません。

古本屋で黒川が見せた笑みの意味

第1話の中でも、黒川が古本屋の外から伊崎を見つめ、笑みを浮かべて去っていく場面はかなり不気味でした。

黒川は、伊崎に声をかけません。

説明もしません。

ただ、伊崎の様子を確認するように現れ、意味深な笑みだけを残して去っていきます。

この場面の怖さは、黒川が事件の結果をすでに知っていたように見えることです。

伊崎はその直前、自分が書いたシナリオ通りに2件の事故が起きていたことを知ります。

つまり、伊崎にとっては「自分の文章が現実の死につながった」と気づいた直後でした。

黒川がそのタイミングで現れたのは、偶然には見えません。

黒川は、伊崎に結果を知らせに来たのではなく、伊崎が自分の書いたシナリオと現実の死を結びつける瞬間を見に来たように見えました。

だから、あの笑みは「計画が成功した」という満足の笑みだけではないでしょう。

むしろ、「君はもうこちら側に来た」という確認の笑みに見えます。

黒川は、伊崎を無理やり連れて行ったわけではありません。

けれど、伊崎が自分の才能と罪を結びつけてしまう瞬間を待っていた。

そこに、この場面の一番嫌な怖さがあります。

伊崎はまだ、自分が殺人に加担したとは認めきれていません。

しかし黒川の笑みは、伊崎がもう引き返せない場所に足を踏み入れたことを告げているようでした。

第1話のラストに残ったのは、事件の謎よりも、伊崎が黒川たちの側へ取り込まれていく気持ち悪さだったと思います。

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コンサルタント弟1話は犯罪ドラマではなく心理実験に見える

第1話を見ていると、『コンサルタント』は単なる犯罪ドラマではないように感じます。

描かれているのは、誰が殺したのかではなく、どうすれば殺人が事故に見えるのか。

そして、普通の作家志望だった伊崎が、その仕組みの中にどう取り込まれていくのかです。

黒川は、伊崎に完全犯罪のシナリオを書かせました。

その後、伊崎は自分の書いた通りに事故が起きたことを知ります。

ここで怖いのは、伊崎がただの傍観者ではいられなくなるところです。

最初は事件を外側から眺める作家志望だったはずなのに、気づけば“死の筋書き”を作る側に立っていました。

戸惑いながらも、自分の頭の中にあった物語が現実を動かしたことに、どこか引き寄せられているようにも見えます。

韓国原作では、“死を商品化する社会”の不気味さが描かれるとされています。

WOWOW版では、そこに黒川と伊崎の関係性を重ねて、「人はどこから加害側になるのか」を見せようとしているのかもしれません。

だから第1話は、殺人事件の始まりというより、伊崎が“暗殺を設計する側”へ変わっていく最初の実験だったように感じました。

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コンサルタント第2話予告考察|伊崎は止まれるのか?

第2話予告では、伊崎が何かを止めようとするような場面が映っていました。

さらに警察側も、「亡くなった人は全員不都合な存在だった」と事件の共通点に気づき始めているようです。

一方で黒川は伊崎に対し、「歪んだ社会に復讐する唯一のチャンスでもある」「誰かの死は別の誰かにとって利益になる」と語っていました。

単なる暗殺組織ではなく、“社会の不要な存在を消す”という思想のようなものが見え始めています。

もしそうなら、黒川たちはただの犯罪者ではなく、「社会を正している」という歪んだ正義を持っているのかもしれません。

そして最も気になるのが、伊崎の「僕が本当に殺したのは、僕自身の良心かもしれない」という言葉です。

第1話では、作家志望だった伊崎が“死の設計図”を書く側へ足を踏み入れました。

第2話では、その罪悪感に耐えきれなくなるのか。

それとも、黒川の思想に飲み込まれていくのか。

さらに、刑事側も伊崎に近づき始めているように見えました。

伊崎は止まれるのか。

それとも、もう戻れないところまで来てしまったのでしょうか。

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原作『コンサルタント』とは?WOWOW版との違いも気になる

『コンサルタント』の原作は、韓国の作家イム・ソンスンさんによる小説『コンサルタント』です。

過去には『暗殺コンサル』として紹介されていた作品が、現在は『コンサルタント―死を執筆する男―』[改題・新装版]として刊行されています。

WOWOW版では、伊崎が“完璧な暗殺シナリオ”を書いていく流れが前面に出ています。

一方で、作品の核にあるのは、死を商品として扱う社会の不気味さです。

第1話を見たあとに原作へ進むと、カンパニーという組織の怖さや、伊崎が飲み込まれていく過程をさらに深く確認できそうです。


まとめ

『コンサルタント』第1話では、古本屋で働く作家志望の伊崎が、“完全犯罪のシナリオ”を作る側へ足を踏み入れていく様子が描かれました。

黒川が伊崎を選んだのは、ただ文章が書けるからではなく、暗殺を暗殺に見せない筋書きを作れると判断したからなのかもしれません。

山奥ホテルでの執筆、破格の報酬、そしてシナリオ通りに起きた事故。

第1話を見ていると、これは単なる犯罪ドラマではなく、伊崎が傍観者から加害者側へ変わっていく心理実験のようにも見えました。

第2話では、伊崎が自分の良心を守れるのか、それとも黒川の語る“社会のシステム”に飲み込まれていくのかが大きな見どころになりそうです。

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