『コンサルタント』第3話では、伊崎がカンパニーに加わってから2年後の姿が描かれました。
タワーマンション、高額報酬、恋人との時間。
第1話で人の死に怯えていた伊崎の面影はほとんどありません。
特に印象的だったのは、菅野刑事を前にして殺し屋論を語る場面でした。
まるで自分の仕事に誇りを持っているかのような姿に、怖さを感じた人も多かったのではないでしょうか。
一方で、良美との関係や水畑の言動を見ていると、伊崎自身もまだカンパニーのシナリオの中にいるようにも見えます。
今回は、伊崎はなぜ変わったのか、そして本当に操る側になれたのかを考察します。
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コンサルタント相関図
『コンサルタント』では、伊崎耀と黒川秋峰を中心に、カンパニーや警察、会社関係者とのつながり、登場人物の関係を相関図で整理します。

『コンサルタント』第3話あらすじ
カンパニーの暗殺コンサルタントとなってから2年。
伊崎は、表向きは外資系コンサルティング会社の社員として働きながら、裏では暗殺を事故や自殺に見せかけるシナリオを書き続けていました。
第3話で描かれたのは、総合商社をリストラされた元部長を自殺へ追い込む計画です。
妻の失踪、借金の取り立て、息子の傷害事件、偽弁護士による示談金の要求。
偶然の不幸が重なったように見える出来事は、すべてカンパニーが用意した筋書きでした。
一方、過去の不自然な事故死を追っていた菅野刑事は、同級生の集まりで伊崎と再会します。
菅野は、かつて小説家を目指していた伊崎に「殺し屋は実在すると思うか」と尋ねました。
そこで伊崎は、小説家の視点を装いながら、殺し屋には3つのタイプがあると語り始めます。
その話の中には、まるで現在進行中の事件をなぞるような不気味さがありました。
伊崎はなぜ刑事に殺し屋論を語ったのか?
第3話の伊崎は、すでに良心を殺している人物として描かれていました。
タワーマンションで暮らし、高級時計を身につけ、良美にはブランドバッグを贈る。
その生活は、カンパニーの仕事で得た報酬によって成り立っています。
伊崎自身も「本当に殺したのは自分の良心かもしれない」と語っていました。
だからこそ、菅野刑事が「2年くらい前から気になる事故がある」と話し始めても、伊崎は大きく動じません。
その2年前とは、伊崎がカンパニーに関わり始めた時期と重なります。
普通なら顔色が変わってもおかしくない場面です。
しかし伊崎は、小説家としての意見を求められると、殺し屋には3つのタイプがあると語り始めました。
表向きは、かつて小説家を目指していた同級生としての会話です。
しかしその話の最後には、現在進行形で起きている転落死のシナリオまで重なっていきます。
伊崎は、殺しを実行する側ではありません。
それでも、人が死に至る物語を書き、その完成度を見ている人物です。
菅野刑事の前で語る伊崎の姿には、怯えよりも余裕がありました。
むしろ、刑事を試しているようにも、どこまで気づくのか見ているようにも見えます。
第3話で怖かったのは、伊崎が殺人に慣れたことだけではありません。
もはやその仕事に、職人のようなプライドまで持ち始めているように見えたことです。
良美との出会いも誰かのシナリオだったのか
第3話で気になったのは、良美との関係です。
伊崎と良美は、忘年会で上司の徳永に絡まれていた良美を伊崎が助けたことをきっかけに交際を始めたと語られていました。
普通に見れば、よくある恋愛の始まりです。
しかし、良美との関係も、ただの恋愛としては少し引っかかります。
良美が伊崎の人生に入り込んでいることも、偶然だけでは片づけにくく見えました。
現時点で、良美がカンパニー側の人間だと断定できる描写はありません。
ただ、水畑は良美の存在を把握していました。
しかも、プライベート管理もマネージャーの仕事だと話しています。
この言葉を踏まえると、カンパニーは伊崎の恋愛まで管理している可能性があります。
良美は、伊崎が普通の会社員として生きているように見せる存在です。
同時に、良美は伊崎が秘密を話さないかを見極める存在にも見えます。
伊崎が良美に本当の仕事を話すのか。
罪悪感から、何かを漏らしてしまうのか。
カンパニーはそこまで見ているのではないでしょうか。
伊崎は人を操る側になったつもりでいます。
しかし実際には、良美との関係さえカンパニーに把握されています。
良美は、伊崎の恋人であると同時に、伊崎が逃げられない日常を作る存在にも見えました。
伊崎もまた誰かのシナリオで生きている?
第3話を見ていて気になったのは、伊崎が手に入れた人生そのものです。
タワーマンション。
高級時計。
外資系企業のコンサルタントという肩書き。
そして良美との交際。
一見すると、伊崎は成功者に見えます。
しかし、その人生は本当に伊崎自身が選んだものなのでしょうか。
第3話では、エイドロンリサーチUK東京支社がカンパニーの隠れみのであることが明かされました。
会社も肩書きも、伊崎の本当の仕事を隠すために用意されたものです。
社員たちが集めた情報さえ、伊崎が書くシナリオの資料として利用されていました。
つまり伊崎は、自分が暗殺のシナリオを書くための環境を、すでに完成された状態で与えられていることになります。
さらに気になるのは、水畑や黒川が現れるタイミングです。
第1話から振り返ると、伊崎が迷った時、決断した時、真実に近づいた時には、必ず誰かが現れていました。
まるで伊崎自身が、誰かに誘導されているようにも見えます。
第2話までは、伊崎は人を死に追い込むシナリオを書く側の人間だと思っていました。
しかし第3話まで見ると、伊崎自身もまた、誰かが描いた物語の中を歩かされている可能性が見えてきます。
人を操る側になったはずの伊崎。
その伊崎もまた、もっと大きなシナリオの登場人物なのかもしれません。
菅野刑事はどこまで真相に近づいたのか?
第3話では、菅野刑事も大きく前進しました。
議員、神父、酪農家に続き、新たな転落事故にも同じ匂いを感じています。
今回の被害者は、特殊詐欺グループの一員だった山添。
表向きは劣悪な工事現場で起きた事故でした。
安全ネットは設置されていない。
安全帯も見当たらない。
クランプも緩んでいた。
表向きには、現場の不備による転落事故として処理されてもおかしくない状況です。
しかし菅野は、その偶然の重なり方に違和感を持ちます。
そして今回、さらに気になる場面がありました。
現場には、カンパニーの使者と思われる人物の姿もありました。
あくまで仕事を終えた実行役として描かれていたように見えますが、事故に見せかけた死の裏にカンパニーがいたことを印象づける場面でした。
さらに終盤では、伊崎の学生時代の写真を見た菅野が、議員死亡現場で見かけた男の後ろ姿を思い出します。
まだ証拠はありません。
しかし菅野の中では、バラバラだった点が少しずつ線になり始めています。
第1話から追い続けてきた違和感は、ようやく伊崎へ向かい始めたのかもしれません。
原作『コンサルタント』とは?WOWOW版との違いも気になる
『コンサルタント』の原作は、韓国の作家イム・ソンスンさんによる小説『コンサルタント』です。
過去には『暗殺コンサル』として紹介されていた作品が、現在は『コンサルタント―死を執筆する男―』[改題・新装版]として刊行されています。
WOWOW版では、伊崎が“完璧な暗殺シナリオ”を書いていく流れが前面に出ています。
一方で、作品の核にあるのは、人の死が誰かの利益として扱われる不気味さです。
ドラマを見たあとに原作へ進むと、カンパニーという組織の怖さや、伊崎が飲み込まれていく過程をさらに深く確認できそうです。
第3話では、伊崎がすでに暗殺コンサルタントとして日常に溶け込んでいたため、原作ではこの変化やカンパニーとの関係がどう描かれているのかも気になるところです。
まとめ
『コンサルタント』第3話では、伊崎がカンパニーの仕事に完全に染まった姿が描かれました。
表向きは外資系企業のコンサルタント。
しかし裏では、人の死を事故や自殺に見せかけるシナリオを書き続けています。
特に印象的だったのは、菅野刑事に殺し屋のタイプを語る場面でした。
伊崎はもう怯えているだけの人物ではなく、自分の仕事にプライドすら持ち始めているように見えます。
一方で、良美との関係や水畑の管理を見ると、伊崎自身もまだカンパニーのシナリオの中にいるようにも見えました。
人を操る側になった伊崎。
その伊崎もまた、誰かに操られているのかもしれません。
第4話では、菅野刑事が伊崎にどこまで近づくのか、そして伊崎がカンパニーにとって危険な存在になっていくのかに注目したいです。



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